一宮市Y邸は10/2に建て方を実施しました。
台風の影響で2度工程を調整し、3度目の正直で迎えた建て方は風があるものの、見事な秋晴れの中での施工。

ぎふ県産材の杉でダイナミックに組み上げられていきます。
今回のY邸は愛知県一宮市に建築されるものの、流域的には長良川、木曽川水系に位置するので、地域の木材を広義でとらえれば、岐阜県の木材を使い山に還元されるとても意義深いことです。

また今回は「地域の木材」ということだけではなく、「性能が表示(担保)された地域の木材」 を使っている点も特筆します。いままで、岐阜県の木材は合法に伐採された岐阜県の木という定義で「ぎふ証明材」という表示制度を運用してきました。

木材は一本一本の性状が異なるため、これらを一つの木材として扱うことに無理がありました。そこで岐阜県では、先述のような「性能を表示したぎふ証明材」=「ぎふ性能表示材」という制度を立ち上げ、昨年度から運用を始めました。

木材に表示されているのは、含水率とヤング係数。含水率はその木材が持つ水分量を示し、ヤング係数は変形のしにくさを表すもので、木材一本一本異なります。これらを「ぎふ性能表示材」では含水率をGD-※※、ヤング係数をGE-※※と表示することになっています。

今回無事建て方を終えたY邸の至る所にこの表示がなされており、一本一本の材料が適材適所に用いられていることを証明しています。ハウスメーカーが大々的に安全をPRしていますが、僕たち地域の建築士、地域の工務店も、様々な制度をうまく活用して「性能の見える化」を推進していく必要があると感じています。

とにかく、無事建て方が終わって一安心でした。

そういえば、大工さんから、昔は建て方のことを「建舞」といったと聞いたことがあります。高い梁の上に勇ましく乗り、次々と華麗に組み上げていく姿はまさに「建舞」だなぁと改めて感じました。