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雨の中、美濃加茂市内で始まる木造保育園のプロジェクトで用いる木材の強度を測るために、岐阜県の中濃地方の山へ出掛けました。

構造材として木を用いますので、コンクリートや鉄骨と同じように強度が担保されたものを用いることで、建物の安全を確認しなければなりません。
強度を評価するポイントの一つにヤング係数があります。ヤング係数は、部材の変形のしにくさを表し、木の場合一本毎にヤング係数が異なります。

出来るだけ強い木ばかりを使いたいと思うのが心情ですが、木には、強い木も弱い木もある中で、強度を必要としない部位には比較的強度の低い木を用いるなど、適材適所の考えを進めていかなければ、地域の木材を活かした設計は出来ません。
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今回は、丸太の状態で打撃、電波伝搬によるヤング係数を測定し、構造計算で必要としている強度を原木(丸太)の状態で満たしているかを確認したのです。
引き続き製材、乾燥工程に進む中で、改めて強度を測ることにしており、今回の原木(丸太)の状態での強度との相関を計ることにしています。

今回のプロジェクトでは、胴回りで2.5m、根元側の直径が80センチ、長さ10mの丸太を40本ほどもちいます。

山側の林業家としても、自分達が搬出する木材の性質は気になるところですが、一つ言えることは、生物である木が工業製品(この言い方あまり好きではありませんが・・・)になる上で、性能の表示は避けて通れない訳で、今回のような簡易な調査方法でも、強度を表示すれば、自信をもって出荷出来ることを理解してもらえば、供給側と街側の相互理解が深まるものと思います。

IMG00016-20100420-1108一部の木材はすでに伐採に入っています。
立木の時より、伐採した後の方が、木材の持つスケールをより感じることが分かりました。
引き続き伐採を進め、6月ごろから製材に入ることにしています。