社内旅行in宮城~その②
宮城社内旅行続き
~社内旅行2日目~
朝、8時に朝食を食べて
ホテルをチェックアウト☆
レンタカーを借りて遠くの建築、被災地を巡ります。
先ず向かったのは、
松島の瑞巌寺(ずいがんじ)

瑞巌寺:本堂

瑞巌寺:庫裏
本堂・庫裏共に国宝とされており、
内部の彫刻や襖絵など彩色が綺麗に施してあったり、
金箔塗りの上に絵が描かれていたりととても神々しい内装となっていました。
続いて向かったのは、漫画家:石ノ森章太郎先生の記念館
石巻市の「石ノ森萬画館」

石ノ森萬画館
フォルムが、漫画の世界を感じさせるようなデザインとなっています。
館内には、震災当時の写真が展示してありました。
津波が柱が埋まるくらいまで到達し、1階部分は壊滅。
原画の保管や展示は2階、3階にあるため、幸い無事であったそうです。
こちらも復興のシンボルとして子供から年配者まで
たくさんの人々が訪れ、愛されている建物であると感じました。
次に向かったのは、女川町
震災により、
町の建物の9割近くが被害を受け、
6割以上が全壊というすさまじい被害を受けました。
津波により横転したRCの建物が、
今でもそのままの状態で残されていました。
杭事抜けてしまっています。。津波の脅威が感じられます。。
壊滅的な状況ながら
行政と町の議会、事業者、住民、みんながひとつになって「まちづくり」を実施。
複合施設が立ち並ぶ都市として復興が進んでいました。
まずは、「JR女川駅」
設計は、紙管・コンテナなどを利用した建築や災害支援活動で知られる坂茂氏

JR女川駅:坂茂
仮設住宅に住む人々がお風呂で苦労していると声を受け
震災前に町の銭湯として利用されていた温泉温浴施設「女川温泉ゆぽっぽ」が
新駅舎と一体となった施設
滑らかな曲線を描く屋根がとても美しいです。
ウミネコが舞い降りたかのような親しみやすいデザインを意識されたそうです。
膜屋根タイプで、裏側が木材を組んだ造り。
また、3階が展望スペースとなっており、
元旦にはメイン道路の中央より日の出があがるそうで、
緻密な計算をして設計されています。
テナント型商業施設の「シーパルピア女川」
地元の物で作った商品が、店舗内に並べられて多くの人々が集まっていました。

テナント型の商店街:シーパルピア女川
その施設の一つがこちら↓

ダンボルギーニ
宮城県石巻市の段ボール加工会社が段ボールで作った
「ダンボルギーニ」が展示してありました。
他にも
「ダンボールロボヘルメット」が展示されていたりと
店内は、ダンボールを作った作品を一目見ようと
多くの人が入店していました。
ハマテラス
地元市場が集約されており、テラスではに設置された席では
海を見ながら海の幸をいただくことができます。

ハマテラス
海鮮丼をいただきました。
もー最高においしかったです!!😋
待った甲斐がありました。
(本当に賑わっており、1時間ほど待ちました)
一人ひとりが主体的にまちと関わることで、
復興が急ピッチで進んでいるのを目の当たりにして
コミュニケーションの大切さを感じました。
帰り際に
震災時、児童や教職員及び地域住民ら320人が屋上に避難し、難を逃れた
仙台市荒波地区の「荒波小学校」に立ち寄りました。

荒波小学校
津波の威力や脅威を実感し、防災・減災の意識を高める場となるようにと
「震災遺構」として一般公開をしております。
閉館の午後4時に到着したのですが、
職員の方々が少しだけお時間を下さり内部を見学しました。

1階の現況
1階は、津波により完全に浸水
2階も天井に達するまで津波が押し寄せたそうです。(当校は4階建て)
職員さんに話を伺ったところ
現在は、人が住めない災害危険区域に指定され、
民家は一切残っていないそうです。
建物は基礎のみが残り、後は荒地が広がっていました。

投げ倒された海岸防災林
海岸の防災林も想定外の規模により、投げ倒され壊滅していました。
津波に対する対策の強化を行い
ハザードマップの見直しがされ、
沿岸部の造成工事、避難所の増設がされています。
その一例を立ち寄りました↓

津波避難タワー
津波から「命を守るため」の避難タワーが
住宅地に隣して設置されています。
上部へはスロープ&階段で上がれるようになっています。
3,11の津波(写真の青いマーク)と比較しても
十分な高さが確保されていることが分かりました。
他にもビルの屋上を避難所にしたりと
宮城県だけではなく、国単位で他県にも避難所の設置について改善が進んでいます。
このように、津波に対する見直しを行い
震災への対策が進められていることが確認できました。
以上で、今回の旅は終了
レンタカーを返却し
(つっちーさん運転、ありがとうございました。)
宮城に別れを告げ、お土産をちゃっかり購入(重要)してお暇しました。
最後になりますが、改めまして
福島・宮城の建築士会の方々
貴重なお話、お時間をいただきありがとうございました。
お世話になりました!!
被災地の復興が一歩一歩確実に進んでおり、
それが人と人とのコミュニケーションによって
より活発になっていることを実感することができた旅となりました。
被災地からいただいたパワーを元に
今日もお仕事頑張ります!
それではまた、
ケンケンでした~♪